就職してすぐにNC化の立ち上げに携わりました。職人の技術を残しつつ数値化・自動化していくのは大変でしたが、結果加工時間を100時間短縮でき、経験が浅い技能者でも一定の品質を保てるようになりました。
ただ、私は常に「図面以上の品質」で仕上げることを心掛けています。公差基準の中で納めるではなくゼロを目指す。難しいことではありますがその気持ちでやっていると段々とできるようになっていきます。
修正が効かない作業なので大きな材料を前に震えることもありますが、大型部品がミスなく図面以上の品質で仕上がった時には苦労以上の達成感がありますし、またお客さんからお褒めの言葉をいただいた時に非常にやりがいと喜びを感じます。

図面があるものを作る仕事は製品の出来栄えが数値化されるため、努力を正当に評価してもらえます。
一日だけ張り切っても良いものは作れません。何事も継続は難しいですが技能の上達には日々の仕事の繰り返しが大切です。
加工の楽しさや良い品質で仕上げた時の達成感、また皆が作ったものを組み込み1つのエンジンが出来上がった時の喜びと仕事には色々な楽しさがあります。多くの人に製造業の楽しさを知って欲しいと思っています。