香川のものづくり支援事例集No.12
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会社では公共施設や工場など建築物の外壁塗装を中心に取組んでいます。いろんな分野で精通する必要性があると考え、鋼橋塗装の技能検定にチャレンジしようと今回の実技指導に参加しました。最初は日頃の塗装作業とのギャップを感じ戸惑いましたが、講師の木村さんのわかりやすいアドバイスや実践的な作業動作など、親身になっての指導が力強く感じました。今回学んだことを社内の人材育成にも活用していきたいと思います。日頃は造船のエア塗装を担当しており、ハケ塗りは初めての経験で、それぞれの作業を覚えるのに大変でした。わからない作業は納得するまで何度も手本を見せてくれ助かりました。教わったことを忘れないように、練習に時間を割き取組んでいきたいと思います。妥協することなく練習をくりかえしていけば、成果は目に見える形で現れることを教わり、技能検定取得への意欲がわいてきました。受講者の声わかりやすいアドバイスや実践的な実技指導が大きな戦力になりました!妥協することなく納得するまで練習をくりかえしその技能を自分のものにする!鋼橋塗装とは、橋や鉄塔などの構造物の改修や保守のために、旧塗膜を除去し新たに塗装する作業で、今回、技能検定塗装職種鋼橋塗装作業1級取得を目指す2名の受講生に対して、ものづくりマイスター・木村靖男さんによる実技指導を実施。技能検定用の作業板を用意し、旧塗膜の除去・塗料の調合・新たな塗装・塗膜厚の測定の4つの作業を制限時間内に終了することが課題です。入念な塗膜除去や塗装、正確な塗料調合・測定を迅速・丁寧にこなすことが必要です。〈作業内容〉作業1、旧塗膜の除去↓作業板の添接部を除く旧塗膜を電動工具(ディスクサンダ)を使用して除去し、添接部の細かな部分は手工具で除去・清掃する。作業2、塗料の調合↓主剤・硬化剤及び塗料用シンナーを混合し、はけ塗り作業に適する粘度に調整する。作業3、塗装↓調合した塗料をマスキングテープで養生した作業板全面に均一に塗装する。(塗付量は120g/㎡とする)作業4、塗膜厚の測定↓電磁微厚計を用いて、試験板に記された測定点の塗膜厚を測定し、測定結果を解答用紙に記録する。鋼橋塗装に必要な精度の高い技能を納得のいくまで指導。◀ものづくりマイスター木村 靖男さん●(有)木村塗装店●1級塗装技能士●単一等級樹脂接着剤 注入施工技能士技能のコツを覚え身体が自然に動くように何度も練習をくりかえす!今回の実技指導では、私が長年培ってきた技能をどう伝えるかを考え、ひとつひとつの技能を端的な言葉で伝える事と何度でも実践して身体で伝える事を重点におきました。受講生が2名だったので、理解、納得するまで指導できました。それぞれの作業の動作や技能には、それなりの理由があり効果があることを説明しながら指導しました。作業は4段階にわかれており、各制限時間内に作業するために、作業の配分・計算も重要なポイントにもなります。また、基本的な事ですが作業前の服装のチェックや使う道具の手入れ・準備なども、技能上達のためのひとつだと思います。後は試験までの間、何度も練習し、自然に身体が動くようになればいいですね。ものづくりマイスターのアドバイス鋼橋塗装作業の実技指導ものづくりマイスター企 業 編7

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