香川のものづくり支援事例集No.7
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わが社の技能継承㈱原和裁研究所縫うよろこび  着るよろこび   着せるよろこびきるまでの全課程の指導に、幅広い特殊技能を習得する師範課程を得て、技能検定和裁1級技能士にチャレンジし、卒業後は独立自営を目指します。独立後は仕事も斡旋するので仕事も家庭も両立した生活を保証します。また、研究課程の指導員研修より当学院の教職員としても採用しています。設立当初のモットーである「縫うよろこび、着るよろこび、着せるよろこび。」を学院理念として受継ぎ、縫うだけでなく着付けの着装資格も取得して、トータル的な和裁技能士を育成しています。Q:厳しい社会状勢の中で和裁技能の新たな展望と取組みは…?原社長:着物需要の拡大を図るには、着物文化の伝統や魅力を多くの人に理解と認識をいただくことが大切だと思います。いまご家庭でも裁縫道具もな着物は日本人の心そのもの。先人たちが作り上げ長年培った伝統と技能をいまも受継ぐ和裁技能士。その卓越した技能向上や着物文化の振興・後継者の育成など、三代に渡り道を極めてきた(株)原和裁研究所を紹介します。Q:(株)原和裁研究所を始めとする関連グループの構成は…?原社長:(株)原和裁研究所を母体に原和裁専門学院・香川県認定ソーイングスクール原和裁を運営し、長年培った和裁に関する優れた技能・あらゆる知識・情報を駆使して、日本ならではの着物文化の繁栄と発展に貢献してまいりました。Q:その中で原和裁専門学院の独自の育成システムとは…?原院長:戦後まもない昭和21年に私の母である原ツル子がこの成合町に原和裁専門学院を設立。県内を中心に県外からも多数の生徒が入学し、多い時は60名ほどの生徒がいましたが、現在では少子化や着物文化の衰退など、社会環境の変化により年平均20名弱の生徒が在学しています。人数が少ない分生徒たちひとり一人に充実した指導・教育を行っています。Q:充実したカリキュラムの内容は…?原院長:和裁の基礎をマスターする基本課程から上級の高度な和裁技能をマスターし、プロの技能士として独立で(株)原和裁研究所代表取締役社長原 芳樹さんく裁縫の経験のない方が大半で、着物を着る意識も薄れています。社内に原和裁技能士会を結成して、高校や中・小学校向けに縫製・着付け体験教室を開催し、若年層に対して和裁技能の素晴らしさを提案。また、かがわ技能フェスティバルや各イベントに積極的に参加し、広く県民に対してアピールしています。さらに技能士会会員に向けて最新の着物業界の情報を掲載した「原和裁通信」を発信したり、講習会や情報交換の交流会などを開催するなど、着物需要の拡大・和裁文化の発展・和裁技能の向上・後継者の育成など、鋭意努力を傾注していきたいと思います。原和裁専門学院・院長原 タヱ子さん●香川県認定ソ-イング スクール原和裁校長●香川県原和裁技能士会 会長●技能検定和裁1級技能士●(社)全国和裁団体連合会 認定師範着付師など師範課程一級技能士目指して!全 課 程基本課程当学院教職員として採用独立自営両 立和裁の基礎をマスターする為の指導をする。同時にソーイングスクール原和裁の訓練生となる。仕事も家庭も上級の高度な和裁技術をマスターし、プロの和裁士として独立できる様、指導する。研究課程指導員研修指導員として後輩に和裁の魅力と技術を伝えていく勉強をします。プロとして和裁全般の研究、幅広い特殊技術をマスターし、課程を終了する。仕事を斡旋いたします。・基礎縫い ・ゆかた・長襦袢単衣長着・羽織 ・各種帯等・袷長着 ・付下げ・振袖 ・コート・袴、各種帯等・留袖 ・本振袖・袴 ・打掛等・特殊物 ・その他上記課程を通じて、技能検定(国家検定)一級の取得を目指します。11

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