香川のものづくり支援事例集No.6
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和裁の基礎的な実技を体験しながら生徒ひとり一人の個性と能力をバックアップ!香川県立笠田高等学校・家政科3年生21名の和裁製作の技能向上を目指すために、ものづくりマイスター派遣の依頼を受け、講師2名による浴衣づくりの実技指導を実施。今回は浴衣づくりの柄合わせ・印付け・裁断作業の工程に取組んだ。浴衣を着た時により美しく見せ、センスが映えるように反物の柄合わせから始まり、袖・身頃・おくみ・衿の手順で柄の出方を見積もりしていく。そして、布地の表・裏がわかるように、ヘラで印付けをしていき正確に裁断。布地(パーツ)に切り分けるまでを指導した。和裁の美しさ・センスの良さを引出す柄合わせ・印付け・裁断作業の技能を伝承!生徒さんたちは浴衣づくりが初めての経験で、名称などもわからない状況でしたので、一からの説明や指導が大変でした。それと指導時間が短かったので予定通りに進めていくのに苦労しました。柄合わせなどに興味をしめし、真剣に取組む生徒たちは出来上がりを楽しみにしながら作業をしていました。わからない所は何度も繰返し指導するように心がけました。繰返し練習することで、自分なりの作業と段取りを身につけ手作業も早くなり、技能検定取得にもつながるので根気よく続ける事が大事だと思います。最近は和裁に興味を持つ人がだんだんと少なくなり、この業界も大変な状況になってきていると思いますが、この実技指導をもっと広く普及させて後継者の育成に力を入れていきたいと思います。和裁業界の未来を担う生徒たちに、優れた技能と取組む姿勢を熱く指導。〈実技指導の実施内容〉❶職 種 和裁❷日 程 10月4日 4時間❸場 所 香川県立笠田高等学校❹受講者 家政科3年生・21名❺内 容 和服製作(浴衣)柄合わせ・印付け・裁断の指導❻指導者 ものづくりマイスター(和裁)2名〈生徒からのメッセージ〉●本当は2週間かかる授業を1日で指導していた だき感謝しています。●講師の方々は立ちっぱなしで、私たちの質問に も丁寧に応えてくれてありがたかったです。●柄合わせの難しさや正確な裁断方法など、わか りやすく指導してくれました。大島 敬子さん●和裁1級技能士ものづくりマイスター多田羅 昌子さん●和裁1級技能士ものづくりマイスター事例④ものづくりマイスター熱伝香川県立笠田高等学校・家政科▲ものづくりマイスター 多田羅 昌子さん◀ものづくりマイスター 大島 敬子さん6

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