香川のものづくり支援事例集No.14
5/16

久保 秀夫さんものづくりマイスター稲岡 和巳先生電子機械科松本 拓也くん電子機械科3年生ものづくりマイスターによる実技指導No.1「仕上げ(機械組立仕上げ作業)」生徒は純粋に取組み、素直に聞き作業をまねていくので覚えも早く効率よく指導できたと思います。感覚的な部分の指導は難しいですね。寸法も実際に形にしていくと、100分の1ミリの差があって良い場合と悪い場合があり、目の感覚で作業をし、後で測定器で確認して、その感覚をつかむことが大切です。指導方法として手本を見せ練習させ、うまくいかない場合は再度手本を見せて、繰返し訓練を行います。ヤスリがけ作業ひとつにも力かげん・手先・腰の動き方など、ぞれぞれに意味と効果があることを理解させる指導を心掛けています。やって見せて、やらせて、そのチェックをする。本人が納得するまで何度も繰返し指導する!ものづくりマイスターによる仕上げ作業の実技指導を初めてお願いして、それもマンツーマンで教えてもらえるのは貴重でとてもいい機会だったと思います。特に仕上げ職種は、手仕上げ作業が中心なので、ものづくりの本当のすごさ・おもしろさが実感できたと思います。生徒一人ひとりの個性や将来性を考えて、それぞれの技能を伸ばしていくためには、このものづくりマイスターの実技指導はとても有意義な制度だと思います。今後も生徒たちが機械加工のおもしろさを知り、熱心に取組むようになり、技能検定合格を目指し一層がんばれるように、学校側もこの派遣制度を活用していきたいと思います。ものづくりマイスターの指導は生徒や教師にとても大きな刺激になりました!ものづくりマイスターから担当教師のコメント今回、延べ8日間マンツーマンで指導していただきました。授業でもなかなか経験できない機械組立仕上げ作業は正直難しかったです。機械に頼っていた作業をヤスリひとつでここまで出来ることに最初は驚きました。ヤスリがけの手先や力かげん・腰の入れ方・万力の締め方など、理にかなった作業方法や手順はさすが職人技だなととても勉強になりました。数日後、技能検定仕上げ3級を受検する予定なので、講師の方の教えをしっかりと身体で覚えて、がんばりたいと思います。また、技能だけでなくものづくりに対する姿勢や考え方に触れられたことも大きなプラスになったと思います。技能だけでなく“ものづくり”に対する姿勢や考え方も大きなプラスになりました!受講者の声香川県立志度高等学校香川県さぬき市志度366-5校長 ●野崎保夫学科 ●商業科・電子機械科・情報科学科沿革 ●大正13年に志度商業学校を創立。    平成4年に工業科(電子機械科・情報科学科)を設置。    校名を志度高等学校に改名。技能伝承実技指導技能伝承実技指導4

元のページ 

page 5

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です