香川のものづくり支援事例集No.12
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技能検定を活用Company大ベテランの古市さんから見た技能検定はいかがですか?ものづくりマイスターとして工業高校生にも指導されてますね?技能検定にチャレンジする社員は仕事に対する姿勢や意欲が前向きで、見ていて頼しくタダノ・スピリッツを感じます。時折、作業方法などについて相談を受けますが、それぞれの個性やレベルに合わせたアドバイスをしています。自分で納得するまで何度も練習し、自分なりに考えた作業や方法を工夫し取組む社員もいます。今井くんもその一人です。将来のタダノ・ブランドを背負っていく若い力を会社ぐるみでサポートしています。古市 和己生産技術部 ものづくり強化グループさん●現代の名工 ●ものづくりマイスター●特級機械加工技能士協会に協力して香川の産業を担う高校生に少しでも力になればと10年程前から実技指導を行っています。生徒たちには技術的なことはもちろんですが、使う道具の手入れや掃除・身だしなみなど、作業に関する基本的な事も大切だと指導しています。当初は経験不足な担当の先生を対象に実技指導を行い、全体的なレベルアップを図り、技能検定取得への支援に取組みました。いまでは先生方も各種1級技能士を取得し、日々の授業や練習に大きな成果を上げています。また、協会の技能イベントにも参加し、小・中学生や親子対象のものづくり体験教室を行い、ものづくりの楽しさを広く紹介しています。技能検定は自分の将来への目標であって、それに対して努力を重ねることが目的であり、取得という成果につながると思います。また、自分たちが作った製品がどういう場面で使われ、どう働くのか。そして、どのように役立っているのか。そういう製品の重要性を理解・認識することも大事で、広い視野で技能を見つめ、LE世界No.1のタダノ・ブランドの一役を担う誇りと自信を持ち続けてほしいと思います。< プロフィール>● 設 立⁄1948年8月24日● 代 表⁄取締役社長 多田野 宏一● 資本金⁄13,021,568,461円● 従業員⁄連結3,491名(2015年3月31日現在)● 事業内容⁄建設用クレーン、車両搭載型クレーン     及び高所作業車等の製造販売● 本 社⁄香川県高松市新田町甲34番地● 各事業所⁄工場4ヶ所、10支店、23営業所、     海外2ヶ所<志度工場>香川県さぬき市志度5405-3▲生産企画部 清水謙伍さん(左端)志度工場には、創業以来のクレーン車などの歴史や実績、各事業所・工場・販売拠点など、海外ネットワークを紹介する「タダノ・ギャラリー」を開設。また、イースター島のモアイ像修復プロジェクト支援や高松塚古墳の石室解体事業の専用治具の開発など、社会貢献活動を推進しています。▲志度工場:建設用クレーンを生産古市古市今後、仕事や技能検定に対する展望は…?最近は作業の機械化・自動化が進み、高度で専門的な技能を持った技能者が減ることへの不安を感じますが、いくら機械化してもそれを動かす技能者の力量が基本なので、技能検定取得でのスキルアップや技能継承への人財育成も重視していかなければならないと思います。私も中堅管理者として古市さんたちから学んできた技能と知識を後輩たちに指導・伝承していきたいと思います。今井古市4

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