香川のものづくり支援事例集No.12
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前回の実技指導より生徒たちの授業への取組み方や意欲が大きく変わったと感じました。講師の先生方によるプロとしての的確な技能や指導方法が生徒たちの向上心を高めたと思います。これからもこのマイスター制度を生かして、生徒たちだけでなく私も含め学校全体で実践的な技能向上に取組んでいきたいと思います。担当教師からメッセージ電子科主任三宅 孝佳先生はんだ付け・配線・組立て作業から調整・検査まで一貫した実技指導!電子機器組立て作業は、機械を自動で動かすために必要な電子機器を仕上げることです。はんだ付けを使った基板の配線から、でき上がった部品の組立て・仕上げ・調整・検査まで行います。あらゆる分野、特に精密機器類の中で活躍する機器の配線を行う作業であるため、電気・電子などに関する総合的な知識や正確な配線技能が必要とされています。現在、四国計測工業㈱に勤務のものづくりマイスター杉村順和さんは「教えている生徒たちの技能が伸び、技能検定に合格するように務めるのが仕事ですが、電子機器組立ての仕事や当社のことを伴わせて伝えることで、ものづくりの魅力を感じる子が増えたらと思っています。」と業界を担う若い力の育成強化に期待している。今回の技能検定3級の課題は、人の出入りを感知して知らせるセンサーなどの機械を動かすために必要な電子機器を仕上げるもので、指導にあたるものづくりマイスターの平尾勝志さんは「私が長年培ってきた電子機器組立ての知識や技能をわかりやすく指導するため、生徒たちの視点に立って基本的な作業工程や重要なポイントを工夫して教えています。」と実技指導に力を入れています。杉村 順和さん●四国計測工業㈱●特級電子機器組立て技能士●1級電気機器組立て技能士ものづくりマイスター平尾 勝志さん●特級電子機器組立て技能士●特級電気機器組立て技能士ものづくりマイスター香川県立三豊工業高等学校電子科1年生33名便利な暮らしの中で活躍する精密な電子機器に欠かせない配線作業!まだまだ、知りたい事や高いレベルの技能を身に付けたいので今後も指導して欲しい。細かな部分まで詳しくわかりやすく説明してくれたので楽しく授業できました。プロの技を教えてもらい、いつもの授業にない緊張感があり技能検定取得への意欲がわいた。今日の指導を忘れずに、技能検定を取得して、今後の就職活動や仕事に生かしていきたい。▲技能検定3級の課題作品電子機器組立て職種の実技指導10

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