香川のものづくり支援事例集
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こちらは小中学生に日本の伝統の技から世界に誇る技能など、ものづくりの魅力を伝える体験授業を開催。ものづくりマイスターを講師として、県内の小中学校に派遣し、独自の講演や実演などを通じて、ものづくりの素晴らしさ楽しさ働くことの大切さを理解してもらう授業です。今回は香川大学教育学部附属高松小学校・5年生37名に日本ならでは今回初めての体験授業をされる長尾理恵さん。「浴衣着付けは初めての子供が多く、浴衣を自分で着たり帯を結んだりしながら、着物をいかに好きになってもらうか、興味を持ってもらうかに苦労しました。」と語る長尾さん。35年余り独自の努力と研究を重ね、技能グランプリ優勝や全技連マイスター認定・現代の名工受章など、数々の実績を積み重ねてこられました。現在は七五三や成人式・婚礼衣装などの仕立て全般に携わり、人生の節目を彩る着物文化を探求されています。「子供たちの可能性は高く、こんなことは無理だろうと思わず、子供たちの豊かな発想力・創造力を伸ばしていきたい。」と力強く語る。着物を着ることは自然と背筋が伸び歩き方・仕草がやさしくなり、子供たちに礼儀や作法・身なりなど、日本人ならではの生活文化の教育にもつながっている。特 集香川大学教育学部附属高松小学校・5年生(37名)着物離れが進む中で子供たちに伝える日本人の心と技が甦る体験授業!●1級和裁技能士 ●平成25年度「現代の名工」受章めざせマイスタープロジェクトめざせマイスタープロジェクト小中学生に未来のものづくりを伝承し技能士の魅力を伝える体験授業!初めての体験に少しとまどいましたが、やさしく教えてくれたので、今年からはひとりで浴衣を着るようにしたい。着物の歴史から小さい時に着た七五三衣装・大昔の十二単など、日本独自のきもの文化の勉強ができたと思う。着物はひとつの反物から切り捨てる所がなく使い、また手直しでリサイクルできるエコなものづくりだと知りました。着物づくりのすばらしい技能を知って、前から興味のあったプロ野球のバットづくりの職人になりたいと思った。の着物文化を知ってもらうために、1級和裁技能士の長尾理恵さんに浴衣の着付け授業を通して、着物文化の歴史・文化から現代風のアレンジまで奥の深い着物の魅力を伝えました。生徒からのメッセージ!〈和裁職種〉長尾 理恵さん着物文化を好きになり興味を持つ子供たちの可能性を引出す授業を目指して…!日本人ならではの着物文化の魅力を伝える浴衣着付け体験授業!長尾 理恵さん〈和裁職種〉ものづくりマイスター7

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